新型コロナウイルスの影響により、Web面接が一般的になってきました。
Web面接は、場所を選ばずに面接ができるため、多くの企業が採用しています。
しかし、Web面接には対面面接とは異なる注意点があります。
本記事では、Web面接を受ける際の注意点について解説します。
早速ですが、結論としては
PCを準備してください。
スマホに接続するイヤホンマイクは必須です。
以上でございます。以下詳細をご説明します。
デバイスにこだわる
まず、Web面接で押さえるポイントとしては、デバイスにこだわる!ということです。
デバイスとは、スマホやパソコンをふくむ「情報端末」や「周辺機器」のことを指します。
具体的には以下の通りです。
PCを準備する
Web面接を受ける際に必要なもの…PCです。
逆にこれがあれば、概ね問題は解決しております。
PCは買いましょう。
いずれ、仕事をしていくうえで絶対に必要です。
プライベートでも十分に活躍してくれます。
youtubeを見るときも、調べものをするときも…PCの無い生活は、何のメリットもありません。
Webミーティングのアプリは何を想像しますか?
Zoomですか?googleMeetですか?Teamsですか?
なんでもいいですが、スマホでは十分なパフォーマンスを発揮できているとは思えません。
まして、面接の場で、”印象”という要素がとても重要なシチュエーションで、その印象を捨てる行為は愚かな判断です。
PCでアプリを立ち上げましょう。スマホでも可能ですが、それが許されるのは、プライベートの時だけです。
PCのタイプは、ノートPCでも、デスクトップタイプでも構いません。
ただ、持ち運びしたいという方であればノートPCを選びましょう。
同スペックの場合は、デスクトップタイプよりもノートPCの方が高価なので、その辺はお財布事情と相談してください。
10万円前後のものを準備できれば、業務上支障をきたすことはありません。
逆に、5万円を切るような安価なものは、PCに期待するパフォーマンスを満たせていないものが多いので、逆にPCを使うことに大きなストレスが発生しますので避けましょう。
今時、5万円以下では、スマホすら買えませんので。
Webカメラを準備する
デスクトップタイプのPCの場合は必須になるかと思います。
(稀にモニターにカメラとマイクが付いているタイプもあるのでしょうが、概ねありませんので、外付けのWebカメラが必要です)
ノートPCをご利用の方も、お財布が許すのであれば、”絶対に”購入した方がいいです。
ノートPCに内蔵されたカメラよりも、外付けカメラの方が圧倒的に品質が高い場合が多いです。
ノートPCに内蔵されたマイクよりも、外付けカメラに内蔵されたマイクの方が、圧倒的に高品質です。(主にこちらがメインの理由)
高価(ハイスペック)なノートPCであれば、十分な品質のカメラとマイクが付いている可能性はあります。
しかし、10万円前後のノートPCに、そこまでのクオリティを求めてはいけません。
無難に外付けのものを買って、USBで接続してください。
オススメは、Logicool製のWebカメラです。
安価で高品質と文句のつけどころがありません。
もう少し余裕があるよ、という方であれば更に高品質のものを購入しておいてもいいかもしれません。
業務上で使うと、相手に与える印象が良くなり、Web商談でも良い結果につながる確率が上がります。
【必須】イヤホンマイクを準備する
本日のメインテーマはこちらです。最重要項目になります。イヤホンマイク程度であれば、高額なコストもかかりませんし、日常の通話などでも役に立ちますので、必須で準備しましょう。
iPhoneユーザーであれば、本体購入時に純正品がついていますので、そちらで問題ありません。
iPhoneと純正品の互換性は最高で、高品質な通話が実現できます。
スピーカーモードは絶対にNG
スピーカーモードは、手を使わずに通話ができるという利点がありますが、実際にはいくつかのデメリットが存在します。
- 周りの音が響いてしまう
- 音声の品質が低下する
- プライバシーが漏れる
主には上記のデメリットが存在します。
特に2番の音声の品質低下は死活問題です。
対面での面接では、会話が被ってもストレスなくコミュニケーションが取れる場面でも、Web面接や電話面接の際は、面接官に与えるストレスとネガティブイメージは計り知れません。
面接官の声が、あなたのスマートフォンのスピーカーから出るのですが、そのタイミングで喋ったあなたの声は、面接官に届いていない可能性があります。
スマートフォンの機種によっても変わってきますが、私が面接担当をやっている中では、割と多くのケースでこういった事象が起きています。
私(面接官)が喋っている最中は、面接者の声が途切れてしまうのです….
これは、高い確率でマイナスポイントになり、面接の内容が良くても、不採用になる可能性が非常に高くなります。
また、稀にオープンスペースで(カフェなど)スピーカーモードで面接を受ける方がいますが、論外です。間違いなく不採用になります。
おすすめイヤホンマイク
1万円を超えるような高価なものを準備できれば、それだけクオリティが高いということでしょうが、そこまでコストをかけられない方も多くいると思いますので個人的にオススメできそうなものをご紹介します。
ポイントは、ゲーミングイヤホンマイクです。
音楽を聴くことに特化したイヤホンは正直微妙です。
マイクが付いてあるものもありますが、通話の品質は高くありません。
(そもそもイヤホンとしての機能がメインなので)
そこでオススメはゲーム用です。ゲーム用は、音も大切ですが、コミュニケーションをとることを前提として作られていますので、声の品質も高いです。
値は張りますが、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、無線タイプと有線タイプがありますが
圧倒的に、有線タイプがオススメです。無線は電波障害やラグが発生する可能性がありますので、安定感のある有線タイプを選びましょう。(※差し込み口の形状には注意)
適切な環境を整える
Web面接を受けるうえで、デバイスが揃ったら、次は環境を整えましょう。
環境が面接に及ぼす影響は非常に大きいものがあります。
不要なマイナスポイントを防ぐためにも、以下のことに注意してください。
静かな場所で面接を行うこと
Web面接を受けるうえで、静かな場所を選ぶことは必須です。
周りがガヤガヤしている環境で面接を受ける行為自体が非常識と受け取られます。
何らかの事情がある場合は、その事情を説明するしかありませんが
「この人は、当社に受かる気があるのだろうか?」
と思われた時点で、結果は決まってしまいます。
静かな場所に行きましょう。
許されるのは、幼児がアクシデント的に部屋に飛び込んでくることくらいです。
照明が明るく、顔がはっきりと見えるようにすること
Web面接を受けるうえで、顔がはっきり見えるかどうかが重要です。
たまに、「それ、どこに居るんですか?」と聞きたくなるような暗い部屋で画面に登場する方がいますが、概ね印象が悪いです。
そもそも対面ではなく、画面越しというだけで実物サイズよりも小さくなっているでしょうから、そのうえ画面が暗いとなると、印象が悪くなります。
暗い部屋なら、明るくしましょう。
それだけで印象が良くなります。
背景がシンプルで、清潔感のある場所で面接を行うこと
Web面接を受けるうえで、背景はとても大切です。
本当に稀ですが
「さっきまでその布団で寝てましたよね?」
と聞きたくなるようなお布団が、後ろに映っている方がいます。
畳まれているわけでもなく、無造作に映り込む布団。
そういう場合は、大抵部屋全体が散らかっています。
不採用確定です。
Web面接で使うアプリが予め分かっていて、問題なく背景がごまかせることが確定していれば構いませんが、システムのトラブルで背景が設定できないこともあるかもしれません。
万が一の不足の事態を想定するのであれば、映り込んでも全く問題ないところでカメラを起動させましょう。
そういう意味では、ノートPCであれば向きも変えられて便利かもしれません。
※実際の事例として、過去に私が面接をした方が
さっきまでそこで寝てた?と言わんばかりの白いお布団が後ろに映りこみ、部屋は乱雑に散らかっており、化粧を全くしていない状態でWeb面接に登場しました。
布団が映り込むのも、部屋が散らかっているのも、化粧をしないのも問題ではありません。
個人の自由なので、好きにしてもらって構わないのですが
問題なのは、面接の準備を何もしていないということです。
万が一にでも映り込む背景は問題ないか?自分の身だしなみはビジネスシーンで許容されるのか?
そういった想像ができない時点で不採用です。
テストを行う
Web面接を受ける際は、事前に面接で使うアプリが確定しているはずです。
そのアプリの使い方など、事前に調べておく必要があります。
前項でもご説明した通り、背景の設定がどうなるのか?もアプリによって変わってきます。時には背景の設定ができないWebミーティングツールを指定してこらる場合もありますので、事前の確認が必須となります。
カメラやマイクが正常に動作しているか
Web面接が始まって、画面が映らない、声が入らないという現象は度々起きます。
準備不足が一発でバレます。当然、相手に与える印象は良いものではありません。
インターネット接続が安定しているか
公共のWi-Fiを利用したWeb面接は控えましょう。どうしても仕方のないシチュエーションであれば…とは思いますが、わざわざそういった回線を使うメリットはありません。
また、回線速度の問題で、Web画像のクオリティが落ちます。
セキュリティ的にもオススメできません。
とはいえ、ご自宅のWi-Fiであれば絶対に大丈夫か、と言うとそういうわけでもありません。
まれにルーターの不具合でネット回線が切れる場合もあります。
現時点でネットが問題なく接続されているか?少なくとも、Web面接を行う30分前には1度確認をしておきましょう。
ルーターの調子が良くない際には、モデム、ルーターを電源から外し、10分程度放置することで復活する場合も多々あります。
調子が悪い際には是非試してみてください。
(そのためにも、Web面接の30分前くらいには確認が必要となります)
背景の調整機能が使えるか
上記で何度もご説明した通りです。
Web面接を行う際には、事前に使用アプリが分かっていると思います。
そのアプリを立ち上げ、事前に背景を設定しておきましょう。
面接が始まってしまっては、途中で背景を変えることは絶対にやめましょう。
面接官からの印象に悪影響しか及ぼしません。
また、使用するアプリに背景調整機能がない場合もあります。
その場合は映ってもよさそうな背景になるよう、PCを動かしたり、部屋を片付けたりと、ひと手間かける必要があります。
まとめ
- PCを買う
- イヤホンマイクは絶対必須(スピーカーモードはNG!)
- 事前のテスト
上記のポイントを押さえることで、Web面接で、いらぬマイナスポイントが付かずに済みます。
PCはそこそこですが、イヤホンマイクなどは買えないものではありませんし、仕事をすることで戻ってきます。
仕事、会社選びを、「なんでもいい、どこでもいい」と思って転職活動をするのであれば別ですが、少しでも良い会社に巡り合いたいと思うのであれば、こちらも最低限の常識をもってWeb面接に挑む必要があります。
これを読んだ皆さんが、少しでも面接で良い結果を出せることを期待しています。